【産後の蕁麻疹(じんましん】ママのお悩みシリーズ①
産後の蕁麻疹(じんましん)の原因
蕁麻疹(じんましん)とは、かゆみのある発疹が全身に現れる疾患です。
産後に現れると、我慢できないかゆみや発疹、腫れのせいで満足に眠れなかったり不安になってしまい、毎日の育児や日常生活に大きな影響を与えます。
産後に蕁麻疹があらわれる原因として大きく2つのことが挙げられます。
①ホルモンバランス
出産をすることで、妊娠中に増加していたホルモンが一気に減少します。
特にエストロゲンというホルモンが低下することによって、<皮膚の水分保持機能>が低下して皮膚が乾燥しやすくなる事でかゆみなどの症状が起こります。
②産後の育児疲れやストレス
出産による傷や疲れが完全には癒えていない中での育児で、体力の消耗・ストレスの蓄積により皮膚の【反応閾値】が低下して、少しの刺激(温熱・寒冷・発汗・擦れetc)で蕁麻疹が起こりやすくなります。
<その他の原因>
・アレルギー:そば・エビ・カニなど
・薬剤によるもの:抗菌剤・解熱鎮痛剤など
・感染症
産後の蕁麻疹は自然とおさまる?
蕁麻疹は一時的なものなので、時間が経てば消失すると言われています。
状態や程度、原因にもよりますが、数ヶ月で消失するものがほとんどです。
薬を服用する事で、症状を抑えられる場合もありますが、根本的な改善には原因となるものを遠ざけることが重要となります。
産後に蕁麻疹が出た時の対処法は?
出産後に蕁麻疹が出るようになったら、旦那さんや家族などに協力してもらい、できる限りの休息をとり、規則正しい生活を送ることがポイントとなります。
ご家族の協力を得づらい場合は、ヘルパーさんや家事代行などを頼むことも検討して、ゆっくり休む時間を作りましょう!
病院は受診すべき?
蕁麻疹は1日だけでなく、何日も繰り返し出てくる場合もあります。
何度も出てツライ場合は、病院へ相談してアレルギーの検査も行いましょう。
蕁麻疹が出てから、発疹が消えずに出ている場合は蕁麻疹以外の可能性が考えられるので必ず受診しましょう。
○診療科○
皮膚科を受診しましょう!
○治療法○
病院での治療は、基本的に抗アレルギー薬による内服治療です。
授乳中や妊娠中の方は使える薬が変わりますので、必ずその旨をお医者さんにお伝えください。
妊娠・出産は想像以上にカラダとココロに負担がかかっています。
痛みだけでなく、蕁麻疹のような症状が現れることもありますので、ガマンせずに早め早めの受診と治療を行いましょう。