産前産後も骨盤ベルトについて(後編)
今回は、前回に引き続き骨盤ベルトについてご紹介していきます。
骨盤ベルトを使う時期は???
骨盤ベルトを最も効果的に使うには、妊娠初期から産後2カ月程度までつけましょう。
骨盤が緩む原因となるホルモン・リラキシンは、妊娠初期から分泌が始まります。
こういった背景があるため、実は妊娠が判明した時点から骨盤ベルトをつけ始めるのが一番なのです。
ですが、妊娠初期からつけていないと効果が無いという訳ではありません。
妊娠してしばらくしてから「やっぱりつけようかな」と思い、つけ始めてももちろんOKです。
なお、妊娠初期のつわり時に、ベルトの締め付けがツライという場合は無理にする必要はありません。
骨盤ベルトの注意点!
骨盤ベルトは、妊娠中の腰痛や恥骨痛の予防改善・産後太りの防止などに効果的ですが、使い方を間違うとママの体に悪影響を与えてしまうかもしれません。
以下のポイントに気をつけて使用してください。
信頼のおけるものを選ぶ
骨盤ベルトはさまざまなメーカーから販売されていますが、すべてが同じ品質という訳ではありません。
妊娠中のママの体を支えるものですから、信頼のおけるものを購入することが大切です。
また、体に合わないものを使用すると、痛みやむくみの原因になることもありますので、自分に合ったものを選びましょう。
正しい方法で使用する
骨盤ベルトは、つける位置や締め付けの強度がとても重要です。
つける位置は、骨盤の中央部分(仙骨)と骨盤の前部の接合部分(恥骨結合)と前太ももの張っている部分(大転子)の3点を結ぶラインに。
また、きつく締め付けすぎないように注意しましょう。
装着後に、恥骨のあたりに手のひらがスッと入る程度に余裕を持たせてください。
また使用中にベルトがズレてきたら、正しい位置に巻き直すことも大切です。
ちょっと動いたくらいでベルトがズレる場合は、そもそも正しく巻けていない可能性があります。
骨盤ベルトは慣れれば簡単に使うことができますが、初めて使うときにはちょっとしたコツが必要です。
やり方に不安がある方は、いつでもご相談ください。また産婦人科でアドバイスを受けてるのもいいかもしれませんね。